メゾネットライフ

   平成25年度 先 導 技 術 開 発 助 成 事 業

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(2)「とっつん」の仕口と継ぎ手で 手間を省く

 継ぎ手および仕口には突きつけ「とっつん」の挟み工法を用いています。とっつんであれば、継ぎ手や仕口を細工したり削ったりする必要がありません。
柱と柱の間にそえ木を挟み、ボルトで締め込むことで補強しています。また継ぎ手が重ならないように「りゃん」に継ぎます。
工法を単純化することでコストの削減を実現し、在来でもツーバイでもない新しい工法が生まれました。

工法によるコスト削減

 つまり、工賃をかけないこと、材料を必要最小限にすることが、コストの削減につながります。当研究所では、Value Added & Cost Saving~価値を上げながらコストを下げる仕組みづくりを目指しています。これは、手間がかかりそうな工程をあらかじめ事前準備しておくことで、現場作業の効率化を図り、段取りの良い家づくりを可能にします。現況においては、間仕切り壁の施工、特に収納部分に作業時間を要していることが分かり、内・外の「VACSパネル」を用いて作業性を向上させることで、コストの削減が実現します。内部のVACSパネルにより、間取りの変更に伴って設備を一緒に変更することも可能です。
 なお、従来まではこのパネルを間仕切り壁にのみ使用していましたが、今回より外部壁にも使用するVACS外壁を考案しています。

燃費効率の高い家

 私たちが燃費の良い車を購入するように、燃費効率の高い家が求められています。燃費の良い家は、二酸化炭素の発生を抑え環境にも優しいものとなります。外気温度の変化を人間の快適温度範囲に近づけるために、大きな役割を果たしてくれるのが、断熱と遮熱です。夏季は、壁部の室外側の壁が遮熱の役割を果たし、日射を跳ね返します。残った熱は外断熱材により断たれます。また冬季は、室内側に近い壁の遮熱層が部屋の熱を内部に跳ね返し、内断熱材により暖かい空気を外へ逃がさない仕組みとなっています。
 開口部の窓ガラスの選定も燃費の良い家をつくるための大切な要素です。このガラスはコストに応じてオプション化しています。3重ガラスの採用は、ほぼ外壁と同じ性能となります。

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