メゾネットライフ

   平成25年度 先 導 技 術 開 発 助 成 事 業

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(6)部材 ~土台・柱・トラス・梁~

土台

土台の仕様は3種類です。①2本柱の場合は、土台は柱の中に挟み込みます。②1本柱の場合は、根がらみで添える土台と
なります。③コーナーのダブル耐力壁の場合は、二段の土台となります。たすき掛けによる土台の浮きを止めるボルト補強を行うためです。いずれにしても土台の上に柱を乗せない特徴となります。
柱と土台の接合は、その時のせん断によりますが、耐力壁はボルトのせん断力が強いM-22を使用します。せん断力の目安は12ミリが0.6t、16ミリが0.75t、22ミリが1tとなります。

P009

2本柱

柱は2本柱でつくられます。理由は挟み込み工法によるものだからです。土台、胴差し、軒桁、この3つの水平材(横架材)を挟み込んで、ダブルの耐力壁に水平力を流します。また、メゾネットハウスには床がない吹抜けをつくるので、外周の柱が独自で力を持つ必要があります。なお、2階床を設ける場合はそれを受ける柱をつくります。2本柱は柱頭でトラスの陸梁、登り梁にて挟み込まれます。建てる際にはトラスの台尻を軒桁に直接乗せることで、その荷重を乗せ(トラスの自重)、その後トラス台尻と柱を接合し、一体型とします。

胴差

合わせ柱の高さの中間に位置するものであり、「挟み胴差」と呼びます。トラスと直角方向、桁方向に受けた荷重をダブルの耐力壁に伝えます。
柱の内側に設ける添え胴差は、柱頭に沿って耐力壁に力を伝えます。中間に必要に応じて耐力壁を設けるので、壁の耐力に応じて伝えていきます。
2階の梁を受ける柱は、基礎へ荷重を直接伝えるので、主に床の浮き上がりを端で押さえる役割をします。

軒桁や庇

トラスおよび屋根の荷重を受ける梁。内側の柱は後入れ。
耐力壁へ力を流す梁であり、中間耐力壁
を受ける梁でもあります。
軒の出は、天秤の支点となります。 

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