メゾネットライフ

   平成25年度 先 導 技 術 開 発 助 成 事 業

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メゾネットライフ

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メゾネットライフ―それは、人と人とのつながりを大切にした暮らし。その明るい関係を築くことのできる住まいづくりを提案します。従来、ひとつの住宅の中に内階段が設置され、2層以上を立体的に使用することで、一戸建てのように利用することができる家のことをメゾネットハウスと呼んでいます。今回提案するメゾネットハウスは、吹き抜けの大空間が快適さと美しさを演出しています。
住まいを通して、人と人とのつながりを考えると、子世帯と親世帯の2世帯・成人で独身の子供とその両親・ひとりになった母親と子供夫婦の同居など、その関係は様々です。また、近年は非婚者や高齢単身者の増加により、血縁関係のない者が同居するシェア居住が増えています。このように、長寿化した社会において求められているのは、多様化した関係に対応できる住まいづくりであると言えるのではないでしょうか。お互いの気配を感じながらも、適度にプライバシーを守りながら過ごすことのできるメゾネットライフを、提案していきます。

超長期耐久マンション「300年住宅」の考え方では、次の3つを提案していました。
①丈夫な躯体
②間取りを自由に変更できる可変性
③設備の取り替えができること
空間づくりの工法

空間づくりの工法

今回の仕様は、自然環境との共生、森林資源の有効活用を考えて、木造住宅としています。そして、可変性を更に発展させ、世代間で継承できる家を目指します。これまでの木造建築物の工法では、地震力や風圧力に耐え得るために、1階に柱や耐力壁を多く配置せざるを得ませんでいた。しかし柱や壁がリフォームを行う際に、自由な間取りを阻害する要因となっていたのです。そこで、構造耐力を保持しながら荷重を上手く逃がし、1階内部の柱や壁を一切無くして、大きな空間をつくり出すアイデアを形にしました。躯体はそのままで、世代に応じた暮らしや文化に対応できる自由な間取りを実現します。

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