耐力壁の想定荷重は5倍としています。耐力壁1枚当たりの想定荷重は200kg×5倍=1t。ダブル(2枚)では2tとなり、想定荷重10倍の耐力壁実験です。
2重土台で、ボルトはM-22を用いて、金物なしでの変形の状況を観察してみました。想定荷重の2tをかけた場合には、基礎からの柱の浮き上がりが5ミリ程度で、材の破損も見られませんでした。
階層変形は2tの場合20ミリを計測し、計算式に当てはめた場合の3.5m×1/125=28ミリよりも、実際の変形値のほうが小さくなりました。
最終的には、3.5tの荷重にまで耐え得ることができ、そのときの変形は大きく、50ミリとなりました。変形の状態としては、土台の材が、ボルトにより、目に沿ってせん断し、破壊が生じました。
2t載荷時の状況(10倍想定)