メゾネットライフ

   平成25年度 先 導 技 術 開 発 助 成 事 業

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(5)ダブル耐力壁(100角)

 

3.5m×1mの100角交差の筋かいで、土台および胴差を挟み込む工法。

耐力壁の想定荷重は5倍としています。耐力壁1枚当たりの想定荷重は200kg×5倍=1t。ダブル(2枚)では2tとなり、想定荷重10倍の耐力壁実験です。
2重土台で、ボルトはM-22を用いて、金物なしでの変形の状況を観察してみました。想定荷重の2tをかけた場合には、基礎からの柱の浮き上がりが5ミリ程度で、材の破損も見られませんでした。
階層変形は2tの場合20ミリを計測し、計算式に当てはめた場合の3.5m×1/125=28ミリよりも、実際の変形値のほうが小さくなりました。
最終的には、3.5tの荷重にまで耐え得ることができ、そのときの変形は大きく、50ミリとなりました。変形の状態としては、土台の材が、ボルトにより、目に沿ってせん断し、破壊が生じました。

 

P044_2添え胴差に、耐力壁の交差材と同じ100角を用いた。.
P044_3重土台の上下それぞれに、各2本ずつ、M-22の通しボルトで接合。

 

2t載荷時の状況(10倍想定)

 

 

破壊時の状況

P045_6
部材の破壊状況をまとめると、ボルトM-22の引っ張りにより、2重土台が耐えきれずに、裂けが生じた。ただし、筋かいをはじめとする耐力壁自体に影響はなく、変形は生じていない。

 
P045_7

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