(1)柱の挟み込み
2本の柱で横架材(下から土台、胴差、軒桁)を挟み込んでいます。工夫としては外側の柱は断面欠損のない1本の通し柱を通しています。これは内側の管柱の継ぎ手をりゃんにしてつなぐためです。次に重要なことは胴差を水平に挟み込むために100角の充填柱となる飼い木をあてて、柱の剛性を上げています。
(2)トラスの挟み込み
トラスのつくり方は、真束と方杖を陸梁、登り梁で挟み込んでつくります。トラスを配置する間隔は2m~2.2m程度とします。トラスをデザイン的に見せることもあり、この間隔が重要となります。トラスの台尻は飼い木で補強され、2本の柱を直接挟み込み、柱に差し入れて接合します。トラスの陸梁は軒桁に直接乗せて安定させます。なお、陸梁の継ぎ手に関しては、例えば7mの場合、5m+2mを図のようにりゃんでつなぎます。